高配当の大型米国株銘柄(ADR含む)一覧表(2017/10)


一般的に長期投資による資産増加の要因は、インカムゲイン(配当)による収入が3割を占めると言われています。

投資方法にもよりますが、大きくいうと、配当を支払う企業を選択肢から排除する行為は、将来のトータルリターンを下げることになりかねません。

そこで、株主還元意識の高い高配当企業を探すことになるわけですが、高配当を支払い続けるためには条件があります。

・継続的で安定した事業収益
・競争が相手が少ない
・不況に耐性がある

これらの条件は、企業が株主に高い配当を支払うために必要です。どれか1つでも穴が開くと、そこから燃料漏れを起こし、理想通りに資産を株主まで循環させることができなくなります。

上記の条件に当てはまる企業は、以下のセクターに多く含まれます。

・公共事業セクター
・電気通信セクター
・エネルギーセクター

この3つのセクターについては、上述した条件に合う傾向があります。細かく言えば、エネルギーセクターの原油価格リスクなどはありますが、基本的にはこの3つになるかと思います。

上記セクターの中から、いくつか代表的な株の配当利回りを確認してみましょう。

公共事業

銘柄 PER 利回り
デューク・エナジー(DUK) 25倍 4.2%
エクセル・エナジー(XEL) 21倍 3.0%
ネクステラ・エナジー(NEE) 17倍 2.7%

電気通信

銘柄 PER 利回り
AT&T(T) 18倍 5.0%
ベライゾン(VZ) 13倍 4.7%

エネルギー

銘柄 PER 利回り
エクソン・モービル(XOM) 29倍 3.9%
シュブロン(CVX) 38倍 3.6%
ロイヤルダッチシェル(RDS) 32倍 6.0%

近年のS&P500指数の平均利回りが2.0%であることを考えると、どれも圧倒的な高配当です。重要なことに、これらの株式は不況下においても配当を維持してきました。

こういった優良高配当銘柄に投資することで、より多くのインカムゲイン収入を長期に渡って手に入れることができます。

優良な高配当株式は、上述した3つのセクターにだけ存在するわけではありません。

上述した条件には完全に合致しないものの、他のセクターでも個別株で見れば、条件を満たした優良株は存在します。

例えば、ヘルスケア・生活必需品を扱う企業の中に存在します。これらの企業は、その事業の特性から常に市場で激しい競争を繰り広げています。

そのため、公共事業・電気通信・エネルギーの株式ほど安定しない傾向があるものの、中には絶対的なブランド力と長期事業継続による顧客からの信頼性により、圧倒的なシェアを有し、安定した収益を上げている企業も存在します。

この記事では、比較的(同セクター内もしくはS&P500の平均利回り)高配当で、かつ長期事業継続(30年以上)を達成している大型(一部、中型を含む)の米国株(ADR含む)を一覧表にしています。また、各銘柄はセクター別にまとめています。

以下の一覧表を確認して、あなたの優良株を見つけてください。

 

情報技術セクター

銘柄 事業 創業 PER 利回り
クアルコム
(QCOM)

 符号分割多重接続(CDMA)技術を応用したワイヤレス通信機器の開発、設計、製造、販売に加え、技術サポートなどのサービスを展開しています。

携帯電話、データ通信、衛星利用測位システムためのCDMA端末用モデムチップセット、RFチップ、パワーマネジメントチップ、ソフトウエア、テスト機器を携帯端末メーカーや通信事業者に提供しています。

 1970年 20.1倍 4.4%
IBM
(IBM)

 米国のIT大手企業。

主にコンピュータ関連製品とITコンサルティング事業を展開しています。

事業はグローバル・テクノロジー・サービス、グローバル・ビジネス・サービス、ソフトウエア、システム、金融で構成されています。

また、IT業務の外部委託やソリューションの提供、システム・サーバーの販売、ソフトウエア・ハードウエアの賃貸を行っています。

1911年 12.2倍 4.1%
シスコ・システムズ
(CSCO)

 IPベースのネットワーク製品と関連通信製品を世界的に展開する米国大手。

主要製品はLANスイッチ、サービス統合型ルータ、WANルータ、セキュリティーアプライアンス・ソフトウエア、ワイヤレスを含むネットワーク製品、クラウド化製品、オンデマンドコンテンツの視聴可能なソフトウエア「Videoscape」。

 1984年 17.8倍 3.5%
インフォシス
(INFY)

 インドのITコンサルティング・ソフトウエア企業。

30を超える国々の顧客に広範なエンド・ツー・エンドのビジネス・ソリューションを展開し、グローバル・デリバリ・モデル(GDM)を使用したデザイン、開発、実行、メンテナンス、管理などソフトウエアとプロセスのライフサイクル全般にソリューションを提供しています。

1981年 15.4倍 3.1%
インテル
(INTC)

 半導体チップ製造大手。

ICとコンピューター技術を統合したプラットフォームを開発しています。

主要製品はデスクトップパソコン、ノートパソコン、サーバー、ワークステーション、ストレージ用プロセッサー、チップセット、マザーボード、シャーシ、プロセッサーチップセット、ハードウエア・プラットフォーム、イーサネットコントローラー、Wi-Fi製品。

 1968年 15.1倍 2.8%
ヒューレッド・パッカード
(HPQ)

 米国大手のコンピュータ・IT企業。

HPの分社化によりエンタープライズ事業を切り離し、主にPC・プリンティング事業に特化しています。

「HP」ブランドを展開し、デスクトップ型またはノートブック型パソコン、インクまたはレーザープリンター、スキャナー、その他の周辺関連機器などを開発、製造、販売しています。

 1939年 15.0倍 2.6%
ウェスタン・デジタル
(WDC)

 ハードディスクドライブメーカー。

「WD」、「HGST」、「G-Technology」のブランド名で展開しています。

同社のハードディスクドライブはデスクトップパソコン、ノートパソコン、企業向けサーバ、ワークステーション、ネットワーク接続ストレージ、ストレージエリアネットワーク、ビデオ監視機器のほか、家電に組み込まれています。

 1970年 62.8倍 2.3%
マイクロソフト
(MSFT)

 米国のソフトウエア大手。

多様なコンピュータ向けにソフトウエアの開発、製造、ライセンス供与、サポートを展開しています。

「ウィンドウズ」、サーバー、パソコン、OS、クライアントやサーバー環境向けアプリケーション、業務自動化・効率化アプリケーション、ソフトウエア開発ツールに加え、家庭用ビデオゲーム機器、タブレットを提供しています。

 1975年 28.0倍 2.3%

 

変化の早い市場で常に他社との競争を余儀なくされるハイテク企業ですが、そのような中で高い配当を払う企業は貴重な存在です。

しかし、一旦不景気に変わると、事業収益が悪化する傾向が強く、配当の減配や停止になる可能性があるため注意が必要です。

IBM(IBM)は事業転換期ながら安定したバランスシートを持つテクノロジー企業

2017.09.28

 

金融セクター

銘柄 事業 創業 PER 利回り
 ウェストパック・バンキング
(WBK)

オーストラリアの大手銀行。

創業は1817年でオーストラリア最古の銀行で、現在は4大銀行の一つです。ニュージーランドでも大手銀行の一角を占めます。

個人・企業向け銀行業務、投資銀行業務、富裕層向け資産運用を中心に広範な銀行・金融サービスを提供しています。オーストラリア、ニュージーランド、太平洋諸国を中心に事業を展開しています。

 1817年 14.0倍 5.5%
 メットライフ
(MET)

米国内外で保険商品と金融サービスを提供しています。

個人向けに、従来・ユニバーサル型生命保険、歯科保険、所得補償保険、介護保険、変額・定額年金保険、信用保険、自動車保険、住宅保険、小売銀行、財務アドバイス、金融商品仲介等を提供しています。

また、企業や組織・団体向けに、団体生命保険、所得補償保険、積立型・投資型年金商品、確定拠出型年金制度向けにラップ口座を提供しています。

 1863年 40.5倍 3.1%
 ウェルズファーゴ
(WFC)

米国の大手銀行持株会社。

小口金融、商業銀行、企業向け銀行業務に加え、住宅ローン、自動車ローン、クレジットカード、設備リース、農業金融、商業金融、不動産金融のほか、証券仲介、投資銀行業務、保険代理販売、信託、資産運用、住宅債権回収、ベンチャー投資などの金融サービスを全米各地で提供しています。

 1852年 13.7倍 2.8%
 BB&T
(BBT)

米国の銀行・金融持株会社。

主要子会社のブランチ・バンキング・アンド・トラストを通じて個人、中小企業、政府機関を対象に小口銀行と商業銀行業務を行っています。

ノースカロライナ、バージニア、フロリダ、ジョージア、メリーランド、サウスカロライナ、アラバマ、ケンタッキー、ウェストバージニア、テネシー、テキサスの各州とワシントンDCで事業を展開しています。

1872年 17.8倍  2.8% 
 Tロウ・プライス・グループ
(TROW)

米国の金融サービス持株会社。

米国内の個人投資家や確定拠出型年金制度(401Kプラン)、また、米国内外の機関投資家にTロウ・プライス投資信託を中心に米国内外株式、債券、マネーマーケットファンド、その他投資商品への投資アドバイス、投資信託代行業務、401K口座管理、金融商品仲介、預金口座、信託業務などのサービスを提供しています。

 1937年 15.8倍 2.5%

 

高配当金融株にはカナダの銀行が多数ありました。カナダの株式はADRで購入可能ですが、現地徴収税率が15%と米国株式よりも高いため、今回の一覧では排除しています。

金融サービスは不景気に耐性がないため、株価と配当でダブル損害を被る危険があります。そのため、長期投資を行うならウェルズファーゴなどの保守的な運営に定評のある企業を見極める必要があります。

基本的には、不景気から好景気に転換したタイミングで買付し、その後売却するという中期投資が最も適しています。

ウェルズ・ファーゴ(WFC)は保守的な運営を行うバフェット信頼の銘柄

2017.10.07

 

ヘルスケアセクター

銘柄 事業 創業 PER 利回り
ファイザー
(PFE)

米国大手医薬品メーカー。

循環器系、中枢神経系、鎮痛・抗炎症系、筋骨格系、感染症、泌尿器系、眼科系、ガン、内分泌系、ワクチンの薬剤を開発、製造、販売しています。

主要製品は「セレブレックス」、「チャンテックス」、「リピトール」、「リリカ」、「プリスティーク」、「バイアグラ」。

抗感染、内分泌傷害、血友病、炎症、多発性硬化症の医薬品も展開しています。

 1849年 26.3倍 3.6%
メルク
(MRK)

米国の医薬品大手。

医薬品、ワクチン、動物用医薬品、コンシューマーケア製品の発見、開発、製造、販売を行っています。

循環器・糖尿病、がん、骨・呼吸器、皮膚科・眼科、感染症、中枢神経、女性疾患の分野でブランドを展開しています。

また、ペット用ワクチンや予防薬を提供しています。抗ヒスタミン剤「クラリトン」や便秘薬「ミララックス」などを扱っています。

 1668年 34.9倍 2.9%
ジョンソン&ジョンソン
(JNJ)

医療・ヘルスケア製品を提供する米国の持株会社。

事業部門は、消費者関連、医薬品、医療機器・診断で構成されています。

目薬、鎮痛剤、胃腸薬などの一般用医薬品や栄養補助食品、抗感染、精神疾患、心循環器などの治療薬を製造、販売。

また、病院で使用される外科手術製品・臨床検査機器・診断薬を扱っています。

 1886年 22.4倍 2.5%
ブリストル・マイヤーズ
(BMY)

米国大手の生物医薬品メーカー。

主要製品は抗血小板剤「プラビックス」、高血圧・糖尿病性腎症治療薬「アバプロ」、HIV治療薬「レイアタッツ」、B型肝炎治療薬「バラクルード」、骨髄性白血病治療薬「スプリセル」、抗精神薬「エビリファイ」、大腸がん治療薬「アービタックス」などがあります。

米国、欧州、メキシコ、日本、中国で製造しています。

 1887年 23.7倍 2.4%
アムジェン
(AMGN)

バイオ医薬品メーカーで、高度な細胞生物学と分子生物学に基づく治療薬の開発、製造、販売を展開しています。

特にがん、腎臓病、炎症、腫瘍学の分野での治療薬の開発に注力、製品は診療所、透析センター、病院に販売しています。

主要製品は、がん化学療法中の患者や透析患者向けの貧血症治療剤「アラネスプ」、白血球減少症治療剤「ニューラスタ」などがあります。

 1980年 16.9倍 2.5%
イーライ・リリー・アンド
(LLY)

米国の大手医薬品企業。

研究開発に焦点を置き、主要薬品名は抗がん剤「アリムタ」、糖尿病治療薬「ヒューマログ」、勃起障害治療薬「シアリス」、骨粗しょう症治療薬「フォーテオ」、抗うつ薬「サインバルタ」、多動性障害治療薬「ストラテラ」などがあります。

エランコ・アニマル・ヘルス部門は動物用医薬品を扱っています。

 1876年 37.5倍 2.4% 
メドトロニック
(MDT)

医療器具メーカー。

事業部門は心臓・血管、回復治療、糖尿病。

主に不整脈、心臓血管疾患、神経障害、脊髄・筋骨格疾患、泌尿器系障害、消化器疾患、糖尿病、耳鼻咽喉疾患の診断や治療用のペースメーカー、植込み型除細動器、ステント、インスリンポンプ、電気刺激装置、手術器具などの各種医療機器を開発、製造、販売しています。 

 1949年 26.9倍  2.3% 

 

ヘルスケアに投資する場合、できればETFではなく上記のような個別銘柄を複数選んで投資する方が好ましいと言思われます。

大きな理由として配当利回りが挙げられます。例えば、米国のヘルスケア銘柄350株に分散投資できるバンガードのVHTの場合、配当利回りは1.4%とS&P500の配当利回り2.0%を大きく下回ります。

仮に、一覧表にあるような10銘柄全てに分散投資すれば、手間こそかかるものの、平均で2.5%以上の利回りが期待できます。

VHTのポートフォリオは、大型株で80%、中型株も含めると90%、上位10銘柄の占める割合は45%となっています。

また、VHT上位10銘柄のうち、一覧表に含まれる企業の比率は以下の通りです。

・ジョンソン&ジョンソン:10%
・ファイザー:5.7%
・メルク:5%
・アムジェン:3.6%
・メドトロニック:3.4%
・アッヴィ:3.3%
・ブリストル・マイヤーズ:2.6%

合計 33.6%

インデックス指数というのは、分散性に優れているのは確かですが、ファンダメンタルズではなく時価総額が組み入れの採用基準になるため、パフォーマンスの悪い銘柄が含まれていることも否定できません。

一覧表にある企業は時価総額が大きく、優秀なパフォーマーが多く含まれています。時価総額上位の企業で、さらに比較的優秀な銘柄でインデックス指数の3割をカバーしていれば十分と言えるでしょう。

もちろん、個人で投資する場合、1つのセクターで10銘柄は多すぎるので、せめて2〜3銘柄に絞りたいところです。その場合、より高配当な銘柄を組み合わせれば、インデックス指数との利回りの差はさらに開くことになります。

リスト漏れの注目株

ヘルスケア事業は、特に製薬会社に関しては、ブロックバスターの開発・成功が事業収益に大きく影響します。そそして、ブロックバスターの開発がなかなか成功しない場合はM&Aにより事業を変革させ成長させる傾向があります。

そのため、今回のリストにはいくつか見逃すには勿体のない企業が出ています。

上記の一覧表には創業が浅いためリスト入りしていませんが、気になる銘柄をピックアップしておきます。

・グラクソ・スミスクライン(GSK)

もともと薬剤などを開発・発売していたグラクソと、バローズ・ウェルカムが1995年に合併してグラクソ・ウエルカムとなり、その後、スミスクライン・ビーチャムと2000年に合併して誕生したイギリスの製薬メーカー。

呼吸器、抗ウイルス、中枢神経、心臓血管、泌尿生殖器、がん、ワクチン、HIV分野で医療用医薬品を展開。主要製品は、鼻炎治療薬、肺疾患治療薬、抗血栓症薬、がん治療薬、抗HIV薬、ジフテリア・インフルエンザワクチンなど。オーラルケア製品、禁煙補助薬、市販薬、栄養補助製品などヘルスケア製品も提供しています。

現在、PER:39.4倍配当利回り:4.9%となっています。イギリスのADRであるため現地徴収税率0%とNISA口座との相性が良く、配当戦略にはうってつけの銘柄になります

・アストラゼネカ(AZN)

イギリスの大手化学会社ICIから医薬品部門が分離したゼネカと、スウェーデンに本拠を置き北欧最大の医薬品メーカーであったアストラが合併して1999年に誕生したイギリスの大手製薬企業。

循環器、消化器、感染症、神経科学、腫瘍、呼吸器関連の医療用医薬品を提供しています。中国、ブラジル、インド、ロシアなどの新興諸国を含む100カ国超で事業を展開。主要製品は、乳がん治療薬、高コレステロール症治療薬、抗精神病薬、喘息治療薬、心不全治療薬、前立腺がん治療薬、高血圧・狭心症治療薬などになります。本社はロンドン。

現在、PER:22.5倍配当利回り:2.6%となっています。グラクソ・スミスクラインと同様イギリスのADRであるため現地徴収税率0%とNISA口座との相性が良く、配当戦略にはうってつけの銘柄になります

・アッヴィ(ABBV)

米国の製薬会社アボット・ラボラトリーズからの分社独立により2013年に設立された米国の研究開発型バイオ医薬品企業。

主にC型肝炎、神経学、免疫学、腫瘍学、慢性腎疾患および女性の疾患などの分野における医薬品の開発を行なっています。主力製品はリウマチ性関節炎や乾癬治療薬「ヒュミラ」になります。本社はイリノイ州ノース・シカゴ。

現在、PER:17.2倍配当利回り:2.8%となっています。特許切れとなったヒュミラが事業収益のほとんどを占めるため、今後のブロックバスターの開発が明るい将来を迎える鍵を握っています。(少なくとも2020年までは現在の利益は維持される見通し)

景気後退期に購入すべきディフェンシブ銘柄 TOP 10(前編)

2017.09.05

 

公共事業セクター

 銘柄 事業 創業 PER 利回り
 ザ・サザン
(SO)

 米国の公益事業持株会社。

子会社を通じて、アラバマ、ジョージア、フロリダ、ミシシッピ州で電力事業を展開し、発電所の建設、買収、管理、電力卸売事業を行っています。

原子力発電所、水力発電所、化石燃料発電所、複合サイクル・コジェネレーション発電所を所有、運営しています。

また、南東部でデジタル無線通信サービスと光ファイバー回線の卸売事業を展開しています。

 1945年  81.6倍 4.7% 
 デューク・エナジー
(DUK)

 米国大手の電力・エネルギー会社。

米国電力・ガス部門はノースカロライナ、サウスカロライナ、オハイオ、インディアナ、ケンタッキーの各州で電力事業を行い、天然ガスの輸送と販売を手掛けています。

同社の発電所は主に中西部に位置します。米国外エネルギー部門は、中南米を中心に電力と天然ガス事業に従事しています。

 1904年 25.1倍  4.2% 
 ドミニオン・エナジー
(D)

 米国の電力、ガス事業持株会社。天然ガスの貯蔵量で知られています。

バージニアとノースカロライナ州で発電、送電、配電事業を展開しています。

米国北東部、中部、中西部で規制天然ガスの輸送・供給パイプラインと貯蔵施設の運営。また、天然ガスの収集と副産物の抽出のほか、液化天然ガスの輸入、貯蔵に従事する。米国15州で事業を行っています。

 1983年 22.2倍  3.9% 
 コンソリデーテッド・エジソン
(ED)

 エネルギー事業を展開する米国の持株会社。

ニューヨーク州ニューヨーク市とウェストチェスター郡で電力、ガス、蒸気を供給しています。

オレンジ・アンド・ロックランド・ユーティリティーズはニューヨーク州南東部、ニュージャージー州北部、ペンシルベニア州東部で規制電力、ガス事業を展開しています。

 1823年 19.7倍  3.4% 
エバーソース・エナジー
(ES)

 米国のエネルギー供給に従事する公益事業持株会社。

子会社を通じ、コネチカット、マサチューセッツ、ニューハンプシャー各州の顧客に電気やガスを供給しています。

事業は3部門で構成され、配電、変電、天然ガスの供給に従事しています。ノースイースト・ユーティリティーズから社名変更。

 1966年 19.5倍   3.2%
 ネクステラ・エナジー
(NEE)

 米国の公益事業持株会社。

主要子会社フロリダ・パワー・アンド・ライトは、フロリダ州で発電、送電、配電、小売事業を手掛けています。

ネクストエラ・エナジー・リソーシズは、卸売電力市場向けに天然ガス、水力、風力、太陽、地熱、バイオマス燃料などの無公害・再生可能燃料を利用した独立系発電施設を所有、開発、建設、運営、管理に従事しています。

 1925年 16.9倍  2.7% 

 

公共事業は基本的に事業が地域単位で分けられているため競争が少ないことが特徴です。また、生活に必要な電力やガスなどを扱っているため、毎月安定した収益を上げることができます。

こういった特性から、不況下にも耐性があるセクターと言えます。しかし、同時に事業成長性は他のセクターに比べて低い傾向があります。

配当成長株 TOP10(前編)

2017.09.10

 

エネルギーセクター

銘柄 事業 創業 PER 利回り
ロイヤルダッチシェル
(RDS-B)

オランダのハーグに本拠地を置くオランダと英国の石油持株会社。

原油・天然ガスの探鉱と生産のほか、ガスの液化と輸送、オイルサンドからのビチューメン抽出に従事しています。

欧州、アジア、オセアニア、アフリカ、北米、南米で事業を展開。また、風力発電、代替エネルギー事業、石油製品と化学品の製造や販売も行っています。

 1907年  31.6倍 6.0% 
リオ・ティント
(RIO)

イギリスの鉱業会社。

主にオーストラリア、北米、南米、アジア、欧州、アフリカにおいて鉱物資源を発掘・製錬を行なっています。

主要製品には鉄鉱石、アルミニウム、銅、ダイアモンド、石炭、ウラン、金、そして工業用鉱産物の滑石、ホウ砂、二酸化チタン、食塩などがあります。

 1873年 14.3倍  4.6%
シュブロン
(CVX)

石油、化学、発電事業を世界的に展開する米国の大手エネルギー会社。

石油事業は原油・天然ガスの生産のほか、石油精製品の販売に加え、原油や天然ガスのパイプライン輸送を手掛けています。

化学事業は石油化学製品、工業用樹脂、燃料などの製造。事業は探査・生産(上流工程)と精製・販売・輸送(下流工程)の2部門で構成されています。

 1879年 38.0倍  3.6%
シュルンベルジュ
(SLB) 

 石油・天然ガス開発にかかわる技術、プロジェクト管理、ITサービスを世界的に展開する米国の会社。

事業は油層定義、掘削、石油生産で構成。ワイヤーライン検層サービス、試油・試ガス、ウエスタンジーコ、データ・コンサルティングサービス、掘削・計測サービス、ピット・先端技術、掘削機器・補修、坑井サービスを提供しています。

 1926年   2.9% 

リスト漏れの注目株

・エクソン・モービル(XOM)

ジョン・ロックフェラーが1870年に設立したスタンダード・オイルの流れを汲む企業であるエクソンモービルが、1999年に合併して誕生した米国最大手のエネルギー会社。

原油と天然ガスの探鉱と生産のほか、石油製品の製造、原油・天然ガス・石油製品の輸送などのエネルギー関連事業を手掛けています。また、オレフィン、芳香族化合物、ポリエチレン、ポリプロピレンプラスチックなどの石油化学品の製造のほか、発電事業にも出資しています。本社はテキサス州。

現在、PER:29.5倍配当利回り:3.9%となっています。

・BHPビリトン(BHP)

オーストラリアのブロークンヒル・プロプライエタリー・カンパニー (BHP) とイギリスのビリトン (Billiton) の二元上場会社として、2001年に形成された世界最大級のオーストラリアの鉱業会社。

石炭、ボーキサイト、アルミナ、アルミニウム、銅、鉄鉱石、ニッケル、ウラン、炭素鋼、マンガン合金、ダイヤモンド、チタン等の金属や鉱産品を扱っています。オーストラリア、南アフリカ、ブラジル、チリ、カナダ等25カ国で事業を展開。また、オーストラリアのバス海峡や米国メキシコ湾等で石油とガスの探鉱開発も手掛けています。

現在、PER:18.7倍配当利回り:4.2%となっています。

 

生活必需品セクター

銘柄 事業 創業 PER 利回り
アルトリアグループ
(MO)

米国のたばこ・ワイン製造持株会社。

フィリップモリスUSAは米国でたばこと無煙たばこを製造していて、主要ブランドは「マルボロ」や「バージニアスリム」などになります。

また機械製葉巻やパイプたばこ、「スコール」などのブランド名で無煙たばこの製造に従事しています。

セント・ミシェル・ワイン・エステイトはワインを製造・販売しています。

 1985年 8.25倍 4.2%
フィリップモリス
(PM)

たばこを製造、販売する米国企業。

「マールボロ」、「メリット」、「パーラメント」、「バージニア・スリム」、「フィリップ・モリス」、「ラーク」、パイプたばこ「ボンド・ストリート」などの国際的ブランドのほか、「ダイアナ」、「アソス」、「f6」、「オプティマ」、「チャンピオン」、「モーベン・ゴールド」、「ベルモント」などの地域ブランドを180カ国で展開しています。

 1987年 24.7倍 3.8%
ブリティッシュアメリカン
(BTI)

イギリスのたばこ製造販売企業。

世界第1位のたばこグループとして、200種類以上の銘柄を約200カ国の市場で展開しています。

41カ国に子会社と44カ所の生産施設を保有しています。

主なブランドは「ヴォーグ」、「ケント」、「クール」、「ラッキー・ストライク」、「ダンヒル」、「ポール・モール」。

近年、米国内でたばこを販売するレイノルズアメリカンを買収しています。

 1902年 20.8倍 3.6%
ユニリーバ
(UL)

イギリスの大手一般消費財メーカー。

主に食品、洗剤、トイレタリー、パーソナルケア製品を世界190カ国以上で販売しています。

「クノール」、「リプトン」、「マグナム」、「ラックス」、「ダヴ」など400超のブランドを保有。

アジア、アフリカ、中東欧、南米の新興市場で栄養食品、衛生用品、パーソナルケア製品などを提供する活動も行っています。

 1929年 23.5倍 2.9%
コカコーラ
(KO)

ノン・アルコール飲料の世界最大メーカー。

ノン・アルコール飲料用濃縮液とシロップの製造と販売に従事しています。

同社ブランドは500種以上の炭酸飲料、ダイエット炭酸飲料、果汁飲料、紅茶、コーヒー、水、スポーツ飲料、エネルギー飲料と多岐にわたります。

主要品名は「コカ・コーラ」、「ダイエット・コーク」、「パワーエイド」、「ダサニ」、「ミニッツ・メイド」など。

 1892年 48.0倍 3.3%
プロクター&ギャンブル
(PG)

米国の一般消費財メーカー大手。

主に「P&G」ブランド名で家庭用品、パーソナルケア用品、工業用製品の製造・販売に従事しています。

大型小売店などを通じ、ヘアケア・スキンケア用品、電気かみそり、歯ブラシ・歯磨き粉、衣料用洗剤・消臭剤、紙おむつなどベビー用品など幅広い製品を世界中で販売しています。

 1837年 16.5倍 3.0%
ペプシコ
(PEP)

米国の大手食品・飲料メーカー。

炭酸・非炭酸飲料、スナック菓子、朝食シリアルなどを世界各地で販売しています。

「ペプシ」、「マウンテン・デュー」、「ゲータレード」などの清涼飲料水のほか、「レイズ」や「ドリトス」などのチップス、「クエーカー」オートミール、「トロピカーナ」ジュース、「ライフ」シリアルなどのブランドを保有しています。

 1965年 22.8倍 2.9%
ウォルマート
(WMT)

大手小売業者。

米国50州とプエルトリコでディスカウントストア、スーパーセンター(食料品併売、平均面積18万2,000平方フィート)、ネイバーフッドマーケット(スーパーマーケット)のほか、会員制の大型ディスカウントショップ「サムズクラブ」を運営しています。

また、26カ国で小売店やレストランを展開しています。

 1969年 19.0倍 2.6%
マクドナルド
(MCD)

米国の大手ファストフード・チェーン企業。

主力のハンバーガーに加え、朝食メニュー、サラダ、コーヒーや清涼飲料、デザートなどを提供しています。

売上は直営店とフランチャイズ加盟店から成り、事業は米国、欧州、アジア太平洋・中東・アフリカの地域別部門で構成されています。

 1940年 26.1倍 2.6%

 

リスト漏れの注目株

・クラフトハインツ(KHC)

飲料・食品メーカーであるクラフトとハインツが合併して2015年に誕生した米国の大手加工食品メーカー。

主に米国とカナダで製造し世界各地で販売に従事し、チーズ各種やチーズ加工品、ケチャップ、調味料、缶詰・冷凍食品、飲料、コーヒー、その他加工食料品を扱っています。主要ブランドには「クラフト」、「ハインツ」、「カプリ・サン」、「クールエイド」、「オスカー・マイヤーズ」などがあります。本社はペンシルベニア州ピッツバーグ。

現在、PER:25.1倍配当利回り:3.2%となっています。

コカコーラ(KO)はまだまだ成長が見込める飲料業界の世界的リーダー

2017.10.01

食品・飲料業界の優良配当株TOP5

2017.08.28

 

電気通信セクター

銘柄 事業 創業 PER 利回り
AT&T
(T)

米国の通信業持株会社。

主に携帯電話事業を展開、子会社AT&Tモビリティを通じて米国内の企業や個人に市内・長距離携帯電話、ローミングサービスを提供しています。

また、インターネット接続、専用回線、DSL、IPテレビ「U-verse」、ブロードバンド、IP電話、ウェブホスティングなどのサービスを提供しています。

1983年 18.0倍 5.0%

 

リスト漏れの注目株

・ベライゾン(VZ)

東部の地域ベル電話会社であるベル・アトランティックが、当時、非ベル系通信会社として最大級のGTEを528億ドルで買収したことで誕生した米国の大手通信サービス業者。

子会社ベライゾン・ワイヤレスを通じて全米でワイヤレス音声、データサービスと携帯端末の販売のほか、メール、モバイルブロードバンド、コンテンツ配信サービスを提供しています。また、固定電話、インターネット接続、ブロードバンドビデオ・データ通信、IPネットワーク、長距離電話サービスを提供しています。

現在、PER:12.6倍配当利回り:4.7%となっています。

 

その他のセクター

銘柄 事業 創業 PER 利回り
ゼネラル・エレクトリック
(GE)

エネルギーやインフラを提供する米国大手複合企業。

事業は、電気・水関連、石油・ガス、エネルギー管理、航空、ヘルスケア、交通、家電・照明、GEキャピタルから構成されます。

エネルギー資源用製品や技術、航空機用ジェットエンジンや船舶、産業機械用エンジン、医療用画像診断や家電、また融資・住宅ローンなどの金融サービスを提供しています。

 1892年 29.7倍 3.9%
ユナイテッド・パーセル・サービス
(UPS)

米国内外で小包や書類の宅配サービスを展開。

小口貨物輸送、混載トラック輸送、税関手続き、物流関連テクノロジー支援、製品受注・発送管理、製品返品・修理管理などのサプライチェーンサービス、中小企業貸付、貨物保険、代金決済などの金融サービス、荷物梱包や発送サービスも提供しています。

 1907年 28.9倍 2.8%
ユナイテッド・テクノロジーズ
(UTX)

ビル、航空宇宙産業向けにハイテク製品を提供しています。

エレベーター、エスカレーター、家庭・業務用冷暖房空調機器、冷凍・冷蔵車を製造。セキュリティーシステム、火災探知器、消火システムも扱います。

また、民間・軍用機エンジン、ガスタービン、航空機製品、産業用ポンプ、空気圧縮機、軍用・民間ヘリコプターの製造、保守サービスを行っています。

 1929年 18.0倍 2.4%
3M
(MMM)

米国の化学・電気素材メーカー。

産業、生活、ヘルスケア分野で事業を展開しています。

産業・交通部門の主要製品は、ビニール、ポリエステル、フィルム製品など。

ヘルスケア部門の主要製品は、医療用テープ、創縫合製品など。

オフィス・家庭向け製品は「スコッチ」粘着テープ、「ポスト・イット」粘着ふせん、ディスプレイ用資材などを展開しています。

 1902年 24.7倍 2.2%

 

リスト漏れの注目株

・ロッキード・マーチン(LMT)

ロッキード社とマーティン・マリエッタ社が合併して1995年に誕生した軍事用航空機・宇宙関連機器の米国大手メーカー。

主に米国政府向けにステルス型戦闘機を製造しています。戦闘機、輸送機、無人機などの軍事用航空機、ミサイル防衛システム、ミサイル発射管制装置、軍事用情報システムなどの開発・製造に従事。また人工衛星やその他宇宙関連輸送機の事業も行っています。本社はメリーランド州。

現在、PER:18.4倍配当利回り:2.4%となっています。

 

まとめ

以上、比較的(同セクター内もしくはS&P500の平均利回り)高配当で、かつ長期事業継続(30年以上)を達成している大型(一部中型を含む)の米国株(ADR含む)全52銘柄を紹介しました。

配当を支払うということは事業で得た利益を株主への還元に割り当てるということです。そのため、高い配当を支払えば、その分だけ事業への投資資金など、他の資産に振り分ける割合を減らすことになります。

しかし、ここで紹介した企業は高い配当を支払っているからといって事業成長がおろそかになっているわけではありません。

・莫大な収益から生み出されるキャッシュの一部を配当金に振り分けている
・事業への投資があまり必要としないビジネスモデル
・配当による株主還元意識が高い
・長期継続的な収益が見込める

上記の理由から高配当を演出しています。

Jack
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