「配当貴族指数 VS S&P500指数」25年間のパフォーマンスを年換算別で比較


S&P500配当貴族指数は、S&P 500に採用されている株式のうち、25年以上連続して配当が増加している51種の株式の中から選ばれたグループで構成されています。

これらは「最良」な配当成長株です。配当貴族は市場を上回ってきた長い歴史を持っています。

配当金貴族の要件は次のとおりです。

  • S&P 500採用銘柄である
  • 25年以上連続して配当を増やしている
  • 浮動株調整時価総額30億ドル以上の企業
  • 平均売買代金が1日あたり500万ドル以上

パフォーマンス

S&P500配当貴族インデックス指数は、過去10年間で市場のパフォーマンスを大幅に上回りました。配当貴族特有のボラティリティの低さが大きな要因となっています。

2017年7月配当金貴族

(出典:  S&Pファクトシート)

S&P 500指数と配当貴族指数の暦年の業績比較は下の画像に示されています。

配当金貴族の業績1991  -  2016年

(出典: Ploutos)

スマホでは、上の資料は見にくいかもしれないので、下に改めて示します。

配当貴族 S&P500 相対収益率
1991年 38.5% 30.5% 8.0%
1992年 10.1% 7.6% 2.5%
1993年 4.3% 10.1% -5.8%
1994年 0.9% 1.4% -0.5%
1995年 34.6% 37.6% -3.0%
1996年 20.9% 23.0% -2.1%
1997年 35.5% 33.4% 2.1%
1998年 16.8% 28.6% -11.8%
1999年 -5.4% 21.0% -26.4%
2000年 10.1% -9.1% 19.2%
2001年 10.8% -11.9% 22.7%
2002年 -9.9% -22.1% 12.2%
2003年 25.4% 28.7% -3.3%
2004年 15.5% 10.9% 4.6%
2005年 3.7% 4.9% -1.2%
2006年 17.3% 15.8% 1.5%
2007年 -2.1% 5.5% -7.6%
2008年 -21.9% -37.0% 15.1%
2009年 26.6% 26.5% 0.1%
2010年 19.4% 15.1% 4.3%
2011年 8.3% 2.1% 6.2%
2012年 16.9% 16.0% 0.9%
2013年 32.3% 32.4% -0.1%
2014年 15.8% 13.7% 2.1%
2015年 0.9% 1.4% -0.5%
2016年 11.8% 12.0% -0.2%

配当貴族指数は過去25年間にわたり優れたリスク調整後収益をもたらしました。

シャープレシオ(リスク調整後収益率)の計算方法

2017.09.13

配当貴族指数の年換算したリスク調整後収益率は、過去10年間のS&P500をはるかに上回っています。

低ボラティリティによるトータルリターンの上昇は、投資において誰もが目指すべき正道です。投資家は、配当貴族の特性を詳細に調べる価値があります。

景気後退期(2000年〜2002年、2008年)には、S&P 500に比べて配当貴族指数のパフォーマンスが良いことに注目してください。

歴史的に見て、配当貴族は景気後退期にS&P 500の下げ幅よりも小さく抑えられています。そのため、投資家が継続してこれらの株式を保有することを心理的にもフォローしてくれます。

例えば、2008年、S&P500は38%減少していますが、配当貴族指数は22%の減少とより少ないボラティリティーとなっています。

強い競争優位性を備えた偉大なビジネスを運営する優良企業は、景気後退期においても大きなキャッシュフローを生み出す傾向があります。これにより、弱い企業が生き続けるために必死になっている中、そういった優良企業は市場シェアを獲得することができます。

低いボラティリティーに加えて、安定して継続した配当支払いにより配当貴族指数は過去10年間で市場を圧倒しています。

配当株式は、以下の3つの理由から非配当株を上回ると考えられます。

  1. 配当を支払う企業は、株主に配当を支払うことができるように、利益またはキャッシュ・フローを生み出す可能性が高い。
  2. 一貫した配当を支払う事業は、キャッシュフローの一部が配当として払い出されることを前提とした成長プロジェクトを選択する必要がある。
  3. 配当を支払う株式は、株主に現金支払いで報いる意思がある。これは、経営陣が株主に優しいという兆候。

配当貴族が平均的に優良企業であることから、非配当株式やその他の配当株式を歴史的に上回っています。優秀なビジネスは、長期間にわたり平凡なビジネスよりも優れているはずです。

企業が25年以上連続して配当を増やすためには、強い競争優位を持っていたか、あるいは現在も持っていなければなりません。

セクターの概要

配当貴族指数のセクター別内訳を以下に示します。

2017年8月配当金貴族セクターのウェイト

配当貴族の上位3つのセクターは、生活必需品、資本財・サービス、ヘルスケアです。

比較のために、S&P500のこれらのセクターのウェイトを以下に示します。

  • 生活必需品:9.0%
  • 資本財・サービス:10.3%
  • ヘルスケア:14.5%

配当貴族指数は、S&P500に比べて生活必需品と資本財・サービスに傾いています。また、情報技術セクターは、S&P 500で22.3%を占めているのに対して、配当貴族指数ではわずか2.2%に留まっています。

配当貴族指数は、歴史のある安定した消費者向け商品事業および製造業者で満たされています。3M社(MMM)、コカ・コーラ(KO)、及びジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)が良い例です。

これらの「退屈」な事業は、20%以上のEPS成長を生み出す可能性は低いですが、大きな収益低下の可能性もほとんどありません。

【配当金の力】徹底比較解析

2017.11.18


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