VYM・HDV・S&P500・比較


 
 

S&P500(IVV)・HDV・VYM のポートフォリオ比較

 

S&P500(IVV)

(出典:iシェアーズ)

HDV

 
 
 
(出典:iシェアーズ)
 

VYM

 
 
 
(出典:バンガード)
 

 

S&P500(IVV)・HDV・VYM のトータルリターン比較

S&P500(IVV)

(出典:iシェアーズ)

HDV

(出典:iシェアーズ)

VYM

(出典:バンガード)

補足
2 :期間1年未満の数値は累積のリターンです。それ以外の数値は平均の年次リターンです。ファンドのパフォーマンス実績は、配当金とキャピタルゲインの再投資を含む、 税引前および経費差引後の数値です。ベンチマークとなるインデックスが示すのは、さまざまな金融資産にかかる、ファンドマネジャーによる運用がされていないイン デックスのリターン、あるいは平均リターンであり、ファンドの相対的なパフォーマンスを検討する上で、ファンドのトータルリターンとの比較対象となります。

3 :米国東部時間午後4時、すなわちニューヨーク証券取引所の大引け時の基準価額。

4 :市場価格リターンは、NAVの計算が行われる時間、すなわち通常は米国東部時間午後4時における売り買い気配値の中間値を用いて計算します。

 

VYM(TR)とS&P500(TR)のパフォーマンス比較

次にVYM(TR)とS&P500(TR)を比較します。HDVはやはり参考にならないので2つで比較します。また比較は(Price)の方を参考にします。

トータルリターン比較(チャート)⬇︎

年間リターン比較⬇︎

トータルリターン比較⬇︎

総コストとリスク⬇︎

(出典:morning star)

モーニングスターのトータルリターン(TR)
トータルリターンの計算方法は、収益分配金の取り扱いにより大きく分けて2通りあります。 

  • 1. 収益分配金を分配時に全額再投資したものとして計算する。
  • 2. 収益分配金を受け取り最終時点の基準価額に加算し計算する。

モーニングスターでは、ファンドの長期投資をすすめ、いかに再投資による複利効果が大きいかを重視するため、(1)の方法で計算します。これは、収益分配金を分配時に再投資したと仮定し、トータルリターンの算出を行います。

基準価額を利用することから販売・募集手数料、換金手数料は控除されていませんが、間接的なコスト(信託報酬、売買委託手数料、など純資産から控除されるもの)は控除済みのリターンとなっています。

 

上記の資料ではS&P500とVYMとの間に明確な差は確認できませんでした。

2008年のリーマンショック時の下落率はそれぞれ、VYM:-32.10 、S&P500:-37.00 となり、確かに高配当を集めたVYMの方が+5ポイントほどアウトパフォームしていることがわかります。若干ですが、市場平均より下落耐性があると言えます。

しかし、だからといってVYMの方が良い選択かと言われると疑問は残ります。上記補足の通り、一般的にトータルリターンは税引き前の配当金を再投資したものと仮定して算出されます。

ですので、現実的なリターンは、より配当金額が大きいVYMの方が引かれる税金の額も大きいため、よりパフォーマンスの低下に影響することが予測されます。

また、高配当とはいえ、配当利回りはHDVに劣ります。中途半端な配当額というのは、再投資するまでのロスがそれだけ多くなることにもなります。

そして、下落幅も市場平均より低いとはいえ、5ポイントの差に留まっています。高配当銘柄で揃えたのであれば、もっと差が開いてもおかしくないはずです。理由はポートフォリオの組入れセクター比率が原因です。

構成セクターは、一般消費財・テクノロジー(情報技術)・金融が上位を占めています。これではほとんどS&P500と似たり寄ったりであることから、下落に耐性のあるポートフォリオとは言えません。

S&P500インデックスとVYMを悩むことはあるかもしれませんが、下落耐性が強いETFを選ぶのであれば、HDVに軍配が上がるでしょう。

なぜならHDVのポートフォリオの構成セクターがそうだからです。構成セクター上位は、生活必需品・エネルギー・ヘルスケア・電気通信と続いていて、どれも不況に強い耐性をもつ分野ばかりで65%を占めています。

HDVは設定日が比較的新しいため、リーマンショックなどの大きな暴落時のデータがありません。また、近年のデータは、原油価格の低迷・情報技術セクターの牽引による市場価値の上昇が重なっているため、エネルギーセクターの比率が高く、情報技術セクターの比率が低いポートフォリオを構築している HDV では魅力の少ないパフォーマンスしか残せていません。

しかし、原油価格が復活した時や、市場が後退した時には、そのポートフォリオに見合ったパフォーマンスを見せてくれることは想像に難くありません。

まとめ

S&P500インデックスとVYMを迷った場合、素直にS&P500を選択するほうがベターだと思います。

そして、配当再投資戦略および、より安全な資産運用を行うのであれば、下落耐性の期待できる素晴らしいポートフォリオを持つ HDV を選択肢に入れると良いでしょう。

なぜなら、VYMの立ち位置が中途半端であるためです。

 


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