時間加重収益率と金額加重収益率


投資パフォーマンスの求め方の違いで、
「時間加重収益率」と「金額加重収益率」があります。

言葉からしてややこしそうで
難しい印象を持ちますね 笑

加重=重しを加える=ウエイトを置くということです。
 
つまり、
時間加重収益率は「時間」にウエイトを置いた収益率の求め方。
金額加重収益率は「金額」にウエイトを置いた収益率の求め方だとイメージすると取組み易いと思います。
 
 考え方の違いとしては、
『投資金額の大きさに左右されるか否か』
ということに尽きます。
 
金額加重収益率は、
その名の通り投資金額の大きさがパフォーマンスに影響を与えます。
 
たとえば、
投資金額が大きいときに高い収益率を達成するとパフォーマンスはより高くなり、
投資金額が大きいときに低い収益率を出すとパフォーマンスはより低くなります。
 
逆に時間加重収益率は投資金額の大きさに影響を受けず、各時点の収益率を平等に扱います。
 
どうして時間加重収益率の考え方があるかというと、
ファンドを運営するファンドマネージャーは自分の意思で投資金額をコントロールすることが出来ないため、運用能力を平等に評価することが難しいからです。
 
つまり、
ファンドマネージャーの運用成績を平等に評価するには時間加重収益率を用いるのが適しているといえます。
 
実際ファンドのパフォーマンス開示する際の計算は時間加重収益率で求めることが一般的な共通事項となっています。
 
なので、
もし自身のポートフォリオパフォーマンス(私だったら「Jackファンド」みたいな)を
他のファンド(ひふみ投信やTOPIX、S&P500等)と比較する際は、
時間加重収益率で計算しておくほうがよいでしょう。
 

 具体例でみる違い

 
具体的に金額加重収益率と時間加重収益率でどういう違いが出てくるのか例を挙げて説明します。

 

ここに2つのファンドA・Bがあります。
 
ファンドA
 
1月 1000万円(投資金額) 0万円(収益)
2月 1000万円(投資金額) 100万円(収益)
3月 3000万円(投資金額) ー300万円(収益)
 
ファンドB
 
1月 1000万円(投資金額) 0万円(収益)
2月 3000万円(投資金額) 300万円(収益)
3月 1000万円(投資金額) ー100万円(収益)

 

 
この2つのファンドA・Bの各月の収益率と、
3ヶ月間の収益率を時間加重収益率で求めたらどうなるのか見てみましょう。
 

 各月の収益率

ファンドA
1月 0%
2月 10%
3月 -10%
 
ファンドB
1月 0%
2月 10%
3月 -10%

収益率の計算

2017.06.25

 3ヶ月間の時間加重収益率

ファンドA・Bともに、
(1+0.00)×(1+0.10)×(1-0.10)ー1=ー1.00%
 
 

時間加重収益率の性質

ここで疑問に思うのが3ヶ月間の収益合計。
 
ファンドAがー200万円に対して、
ファンドBは+200万円です。
 
にも関わらず、
時間加重収益率ではファンドA・Bともに同じでした。
 
ここに時間加重収益率の性質があります。
 
ファンドA・Bとも同じ条件で運用されているにも関わらず、
収益金額で大きな差が出たのは、各月の投資金額が異なるためです。
 
ファンドAは
投資金額が少なかった2月に収益率が高かったので金額的に大きな収益に結びつかなかった。
 
ファンドBは
投資金額の大きかった2月に収益率が高かった影響を受けて大きな収益に結びついた。
 
しかし、
時間加重収益率は投資金額の大きさに左右されない収益率なので、
どちらも同じ収益率となります。
 
時間加重収益率を用いる場合は
実際の収益額とは必ずしも一致しないと覚えておきましょう。
 
あくまでも投資金額に影響を受けない(影響を排除した)収益率(運用成績)を求めるための計算方法となります。


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